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山田脩はこの年九月二日に、母五百に招致せられて浜松に来た。これより先五百は脩の喘息ぜんそくを気遣きづかっていたが、脩が矢島優ゆたかと共に『魁さきがけ新聞』の記者となるに及んで、その保に寄する書に卯飲ぼういんの語あるを見て、大いにその健康を害せんを惧おそれ、急に命じて浜松に来きたらしめた。しかし五百は独り脩の身体しんたいのためにのみ憂えたのではない。その新聞記者の悪徳に化せられんことをも慮おもんぱかったのである。
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