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ある年のこと、それは夏の十六日の夜のことであった。県中の名士が鴛湖えんこの中にある凌虚閣りょうきょかくへ集まって、涼を取りながら詩酒の宴を催した。空には赤い銅盤のような月が出ていた。愛卿もその席へ呼ばれて、皆といっしょに筆を執ったがまたたくまに四首の詩が出来た。
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