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中将が千辛万苦して一ページを読み終わり、まさに訳読にかからんとする所に、扉と翻りて紅くれないのリボンかけたる垂髪さげがみの――十五ばかりの少女おとめ入り来たり、中将が大の手に小ちさき読本をささげ読めるさまのおかしきを、ほほと笑いつ。
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