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三世勝三郎の病は東京に還ってからも癒えなかった。当時勝三郎は東京座頭取とうどりであったので、高足弟子こうそくていしたる浅草森田町もりたちょうの勝四郎をして主としてその事に当らしめた。勝四郎は即ち今の勝五郎である。然るに勝三郎は東京座における勝四郎の勤つとめぶりに慊あきたらなかった。そして病のために気短きみじかになっている勝三郎と勝四郎との間に、次第に繕いがたい釁隙きんげきを生じた。
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