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小林君は、怪獣がしゃべっているあいだに、相手にさとられぬように、じりじりと、あとずさりをしていました。そして、入口のドアまでくると、パッとむきをかえて、ドアをひらき、そとの廊下へとびだしました。そして、ばたんと、ドアをしめ、中からあけられないように、力をこめて、とってをにぎりしめたのです。窓には、鉄格子がはめてあります。出入り口は、このドア一つです。つまり、小林君は、怪獣を厳重な密室の中へ、とじこめてしまったのです。そして、大きな声で、うちの人たちを呼びたてました。その夜は、ふたりの書生のほかに、柔道のできる会社員が、ふたりもとまっていましたので、小林君の叫び声に目をさまし、すぐにそこへかけつけてきました。
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