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悪獣黄金豹は、こちらのゆだんをみすまして、パッと上からのりかかってきました。そして、二本の前足で、明智の部下ののどを、ぐんぐん、おさえつけるのです。恐ろしい力です。いまにも息がとまりそうです。顔がふくれあがって、耳ががんがんなってきました。助けを呼ぼうにも声がでません。もう死ぬのかと思いました。そのときです。とつぜん、むこうのドアが開いて、パッと、黒いものがとびこんできました。人間です。黒い背広をきた明智探偵のもうひとりの部下です。明智が小林少年をつれて、おもての自動車にかくれるまえに、電話でふたりの部下をよんだことは、読者諸君も、ごぞんじです。そのふたりのうちのひとりが、豹の皮をかぶって、金庫にかくれ、ひとりは書斎の奥の寝室のベッドの下にひそんでいたのです。そして、仲間があやうくなったら、とびだす用意をしていたのです。
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